今日から英語が100倍楽しくなるお話。Can I〜? と May I〜? その違いをしつこく分析しました。
「〜してもいいですか?」
許可を求める英語フレーズ3種類。
その違い、はっきりわかりますか?
学校でよく教わること。
“CanよりもMayの方が丁寧”
…の先を、今日は一緒に知ってみましょう🌻
本当は、もっと違いがあるんです。
これがわかれば英語は100倍楽しくなる!
マニアックなようで軽視できない…
知ってなるほど、明日から使いたくなる
そんなお話です。
目次
はじめに:
あなたならどう訳しますか?
【STEP1】主語を比べよう
1-1 Can I〜とMay I
1-2 Is it okay to〜
1-3 まとめ(主語の違い)
【STEP2】単語のコアをつかもう
2-1 can
2-2 may
2-3 okay
まとめ:
Can I〜とMay I〜
Is it okay to〜
3つの違いは?
はじめに:あなたならどう訳しますか?
・Can I〜
・May I〜
・Is it okay to〜
どれも…
「〜してもいいですか?」
違いがついたとしても
・Can I〜
「〜してもいいですか?」
・May I〜
「〜してもよろしいでしょうか?」
・Is it okay to〜
「〜しても問題はないでしょうか?」
くらい??
ん〜、なんだかそれだけの違いだと
なんだかモヤッとする。
腑に落ちない。。。
ネイティブはなんとなく感覚で使い分ける。
なんて言うけれど、
そもそも感覚ってなに??
判断基準は???
今日はスッキリさせてみませんか?
Can I〜/May I〜/Is it okay to〜
の3フレーズの違いを押さえるためのステップは2つ。
【STEP1】主語を比べる
【STEP2】単語を抜き出してコア(=核)をつかむ
この2つです。(私なりの方法ですが)
それでは、一緒に確認していきましょう☝️
※普段よく比較されるのは
Can I〜とMay I〜が多いですが
今日はせっかくなのでIs it okay to〜も併せて比較してみることにします!
【STEP1】主語を比べよう!
・Can I sit here?
・May I sit here?
・Is it okay to sit here?
訳すと全部
「ここに座ってもいいですか?」
でも、その言葉の裏に
違いが隠されています。
・Can I sit here?
・May I sit here?
・Is it okay to sit here?
Can I〜とMay I〜は主語が「I」
Is it okay to〜は「it」が主語です。
そんなの見ればわかるよ〜!
と感じてしまうかもしれませんが
これも違いを押さえる大切なヒントのひとつです💡
【STEP1-1】
◉主語=「I」
Can I〜とMay I〜
<スタンス:主観的>
「私」がこう思うから聞いてみる。
当然「I(=私)」が主語なので
そのフレーズを口にするのも「私」
「〜してもいいですか?」の質問の前に
「これって〜してもいいのかな?
(〜したいな/できたらいいな)」
と思ったのも「私」
確認した後に、それを行動に移すのも「私」になります。
「私」の目線で感じた疑問を
「私」のために口にして質問する。
とても主観的なスタンスです。
【STEP1-2】
◉主語=「it」
Is it okay to〜?
<スタンス:客観的>
「それ」ってどうなんだろう?
状況に対して聞いてみる。
Is it okay to〜?の主語は「it」
この「it」は、toの後に続く動詞が示す状況を指しています。
Is it okay to sit here?
は「ここに座ってもいいですか?」ですが
よくよく訳すと
「ここに座るという“状況”はオッケーですか?」
「ここに座る“こと”は大丈夫ですか?」
このように
toの後に続く動作、
オッケーだった場合に手に入る状況
について客観的に尋ねる表現なので
この質問を口にする人と動作主が同じ場合もあれば、
違う場合も考えられます。
【STEP1-3】
◉ まとめると?
Can I〜?/ May I〜?
=良い意味でも悪い意味でも
「我」が出せる。
どのように「我」を出すのかは、
記事後半【STEP2】をお読みください☆
Is it okay to〜?
=客観視して答えを聞き出す。
丁寧。でも行き過ぎると
よそよそしい・回りくどい
印象を与えることもあるかも…?
(悪く言うと「他人行儀」???)
主語の違いで
随分と文全体の印象や使い方が変わることが
わかりましたか?
ここからは
“単語の違い”に着目してみましょう!
【STEP2】 単語のコアをつかもう!
さて今度は
Can I〜/ May I〜/ Is it okay to〜から
・Can
・May
・okay
を抜き出して
考えてみましょう☆
【STEP2-1】
◉単語のコアをつかもう!
can
<能力・許可・性質>
を表す単語
「can」=「〜できる」
で覚えた方も多いと思います。
(私も、その一人です。)
もちろん、canは「〜できる」ですが
どういう意味で「できる」のか
ここを押さえておくと、今後も色々と便利です♪
canのコアは「能力」
出典:blastr.com
I can play the piano.
=私はピアノを弾くことができます。
Can you speak English?
=英語を話すことができますか?
これが一般的な訳。
ですが
can=「能力」なので
あまりに自然にその動作が「できる」場合は
I play the piano.
=私はピアノを弾きます。
(ピアニストや、ピアノの先生など)
Do you speak English?
=英語を話しますか?
(例えば海外旅行で、英語圏の方なのかどこの方なのかわからない場合などに使えます◎)
このように「職業」や
「生活のうちで自然と習得されていった力」
として、その能力を日頃から当然のように使う場合は
“can”を用いない方が自然なケースもあります。
日本語では「できる」と訳すことがあったとしても
英語で使う単語は変わるんですね♪
… と少しだけ脱線しましたが
このようにcanは「〜できる」というよりは
「能力」について触れる時に使う単語。
性質として「力」を持っている場合にも使われる単語です。
これに沿って考えていくと
Can I〜?
「〜してもいいですか?」
で尋ねる許可のイメージは
その能力を手に入れることを求める許可。
Can I sit here?は
「ここに座ってもいいですか?」
「ここに座ることができますか?」
「僕がここに座る権利はありますか?」
「僕なら座れるよね?」
「ここに座る能力をもらっていいですか?」
最後の文は、ちょっとSFチックでもありますが
このくらい多く解釈することができます。🐙
【STEP2-2】
◉単語のコアをつかもう!
may
<推量・許可>
を表す単語
「may」と言えば
「〜かもしれない」「〜してよい」
「〜だろう」「〜する可能性がある」
いろんな訳が存在しますよね。
そのコアは「推量」
出典:dailymars.net
少し開いている可能性に対して
「〜かも」「〜だろう」
「それならいいだろう」
と推し量るイメージを持っています。
100%の決めつけではなく
何%かの “かもしれない”イメージ。
断定はせず、どこかに推量の可能性を残します。
Can I〜?に比べて
May I〜?の方が丁寧だと言われるのは
こういった理由から。
接客やまだ知り合って間もない人との
会話ではCan I〜よりもMay I〜の方が
見えていない相手の気持ちや状況も
推量している感じが伝わるので
丁寧かもしれませんね🌸
※注意
でもこれは全て
疑問形May I〜のお話。
疑問文ではなく
You may sit here.
(=ここに座っていいよ)
になると一気に「超・上から目線」のフレーズへと変貌します。
もっと言うと、
「ここに座ってよろしい」
「許可してやろう」
…こんなイメージです。
中世を舞台にした
宮殿映画とかで出てきそうですね😅
【STEP2-3】
◉単語のコアをつかもう!
okay
<オッケー>
最後はシンプルです🍀
オッケーはオッケー。
出典:hollywoodreportor.com
カタカナ語としても浸透している
「OK」ですが
よくよく調べてみると
Simple Definition of OK
-
: fairly good : not very good or very bad
-
: acceptable or agreeable
-
: not ill, hurt, unhappy, etc.
(出典:Merriam-Webster Online Dictionary)
・最高なわけでも最悪なわけでもない
・受け入れられるし納得できる
・病気とか傷ついているとか不幸せ“ではない”
これがOKのシンプルな意味なんだそうです。
初めてちゃんと知りましたが、
言われてみるとそんな気もしてきます。
Is it okay to〜?
は「〜してもいいですか?」
でもあり「〜してもオッケーですか?」
「問題はないですか?」
こんな意味を含んだフレーズです。
まとめ
3つの違いは?
最初に出した
・Can I sit here?
・May I sit here?
・Is it okay to sit here?
を意訳してみると…
・Can I sit here?
「ここに座ってもいいですか?」
「ここに座っていいよね?」
「ここ座れる?」
「ここって座れますか?」
・May I sit here?
「こちら座ってもよろしいでしょうか?」
「ここって座ってもいいですか?」
「ここに座っても差し支えないでしょうか?」
・Is it okay to sit here?
「ここって座れますか?」
ー座る自分のために聞く
「ここって座っても大丈夫ですか?」
ー足が痛そうな彼女のために自分が聞く
いくつか載せてみましたが、
きっともっとあるはずです♪
たまには1つの英語フレーズに対して
可能な限り日本語訳を考えてみるのも
効果的な学習かもしれません。
また、今日ご紹介したように
たった1つのフレーズや単語に
時間をかけて向き合っていくのも
遠回りなようで意外と近道な学習法と言えます。
「そういえばこれ、どんな違いがあるんだろう?」
そう思った時は、
まずフレーズ同士の“違う部分”に着目して
比べてみてください。
今日のような、
主語や動詞の違いも、もちろん大きなヒントになるはずです。
少しだけ解けていくと
英語もどんどん楽しくなっていきますよ♪
👇今日の感想や率直な疑問、お待ちしています♪
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