セミナー講師:ユッキー[著]
リコージャパン株式会社、日本プロジェクトソリューションズ株式会社と株式会社SPRINGの共催イベント『「基礎から学べるキャリアアップ英語シリーズ」~フレーズ記憶法でマスターする会議編~』が、2019年4月23日に晴海アイランドトリトンスクエア(東京)にて開催されました。今回はそのレポートとしてセミナーの様子やビジネスパーソンに必要な効果的な英語学習法についてお届けします。
ビジネスパーソンの英語学習、何をやったら“正解”?
取引先に海外の人がいる。英語で書かれた技術書を読まなければいけない。海外出張が決まった。TOEICの点数があと100点アップすれば会社の優遇制度がつかえる。専門的な話題から挨拶や自己紹介など日常会話の英語まで、とにかく今よりももっと自由に、もっと楽に英語を使いこなせるようになりたい。英語を学んでいる/学びたいと思っている人の数は、今とても多いですよね。
この日セミナーに参加された方々も「オンライン英会話サービス」「学習アプリ」「ニュースサイト」「英会話スクール」「会社の英語講座」「外国人の友人を作ってメールやSNSでやり取りをする」など英語学習実践中。方法は人それぞれでも、皆さん何らかの方法で「既に英語やってます」という方がほとんどでした。
中でも圧倒的に多かったのが「教材や本を購入して独学で学んでいる」の回答。(事前にアンケートを取らせていただきました)TOEICなどの試験対策本、単語帳、英会話本、文法解説書… 英語やろう!と思ったら、まずは本や教材を手に入れて始める。自宅やオフィスに英語の本を“一冊も持っていない”という方は、おそらくいらっしゃらないのでは?と思うほど「まずは独学」な方が多いのが現状です。
Q. 「英語どうやって学習していますか?」
第1位 教材や本を購入して独学で学んでいる(42%)
第2位 英語学習のアプリを使っている(14%)
第3位 オンライン英会話サービスを使っている(10%)
第4位 海外の映画やドラマを見たり、洋楽を聞いている(11%)
第5位 英文の新聞や海外のニュースサイトを読んでいる(7%)
第6位 英会話スクールに通っている(6%)
第7位 外国人の友人を作って会話をしたり、メールやSNSでやり取りをしている(4%)
第8位 その他(ラジオ講座、会社の英語講座)(3%)
第9位 していない(2%)
第10位 これから学習する(1%)※2019年4月 「基礎から学べるキャリアアップ英語シリーズ〜フレーズ記憶法でマスターする会議編〜」セミナー参加者事前アンケート結果(回答期間2019年3月1日〜4月22日/回答者数230名)
でも英語って、学べば学ぶほど、悩みや課題が見えてくるものだったりします。学習を始めて知っている表現や覚えた単語が自分の中に増えれば増えるほど、今度は「聞き取り」や「もっと自由に話せるようになりたい」といった悩み・課題が見えてきます。実際に私のサポート経験でも、英語を全くやっていない人よりも、目下英語勉強中の人の方が悩んでいる。という現実があります。
お悩みトップ3は「口から出ない」「聞き取れない」「読むのに時間がかかる」
今回セミナー参加者の皆さんに事前にお聞きしたアンケートでは、お悩み1位=「とっさに口から出ない」という結果が出ました。言いたいことが瞬時にまとまらない、合っているのか判断できなくて「う゛っ、、」となってしまう。丁寧に話したいけれど、日本語の敬語のニュアンスが英語だと何を使えば良いのか表現に迷ってしまう。ビジネスの場だとなおさら出なくなる、という意見も多く寄せられました。
Q. 「どんなときに困りますか?」
第1位 とっさに口から出ない(23%)
第2位 相手の話すことが聞き取れない(21%)
第3位 英語の仕様書を読むときに時間がかかる(15%)
第4位 相手の話すことが聞き取れない(ノンネイティブ)(9%)
第5位 通訳さんがいるけれど自分でコミュニケーションできるようになりたい(7%)
第6位 伝わらない(6%)
第7位 単語のニュアンスが難しい(5%)
第8位 正しい英文法で会話ができていない (4%)
第8位 問題や事象、要望の説明が難しい(3%)
第10位 英文が合っているかチェック作業が難しい(2%)
第11位 学習方法がわからない(1%)※2019年4月 「基礎から学べるキャリアアップ英語シリーズ〜フレーズ記憶法でマスターする会議編〜」セミナー参加者事前アンケート結果(回答期間2019年3月1日〜4月22日/回答者数230名)
お悩み第2位は「相手の話すことが聞き取れない」ネイティブスピーカーの英語は速くて聞き取りづらく、インドやベトナムなどノン・ネイティブスピーカーの英語は音のクセがあって聞き取りづらい。結果、どの国の英語であっても上手く聞き取れなくて困ってます…!ネイティブ同士で会話が始まったら完全にお手上げ状態。そんなご意見も。
他には「通訳さんがいるけれど自分でコミュニケーションできるようになりたい」このお悩みも目立っていました。自分が意図した内容は相手に正しく伝わっているのだろうか?先方が主張している課題や要求は、しっかりと訳されているのだろうか?通訳さんは居てくれるけれど、自分でもある程度は意思疎通できるようになりたい。今の自分の英語力が上がれば、もっとスムーズに会話ができる。もっと有意義なビジネスの話ができる。ソリューションの提案や製品技術の説明、課題のヒヤリングなど、双方が話す内容が100%正しく伝わるように自らの英語力を高める必要があると感じている方も多くいらっしゃいました。
では、こういった悩みを解決するには一体どのような英語学習が効果的なのでしょう?もちろん、先程のアンケート結果にもあったような「教材や本での独学」「アプリ」「オンライン英会話」「ラジオ講座」…こういった学習法もすべて、効果的な英語学習です。英語は、やっていればどんな方法もすべて“正解”。今よりも必ずプラスです。でも、“最速で結果が出る学習法” があるとしたら、試してみたくありませんか?
仕事の行き帰り、休みの日。学習時間を見つけるのは本当に大変です。楽しければ続くけど、進歩が見えない学習はつらい・・・!でも結果が出れば、どんどん楽しくなるのが英語です。だからこそ日々の生活の中に上手く英語の時間を取り入れるには、確実に力がつき“最速で結果が出る学習法”を選んで実践していく必要があるんですね。
会議の英語対策で最速なのはフレーズを“まるごと覚えて”しまうこと
今すぐビジネスの場で実践できる。英語学習にあてた時間の分、必ず結果が出る。そんな最速の学習法が「フレーズをまるごと覚える」ことです。中でも瞬時の受け答えが求められる会議や商談の場では、このフレーズ学習法はとても効率的!
海外の人との会議シーンを想像してみてください。例えば “What do you think?(あなたの意見は?)” と英語でパスが来たとして、そのときに「(えっと・・・)」と頭の中で英作文を行うと時間がかかってしまい、瞬時に返答することができません。
この場合はMay Iがいいのかな、Would you?? いや、Shall I~? 主語を替えてみようか…「予算に見合わない」ってどう言えばいいんだろう?単語は… など、考えるべきポイントが多すぎるんですね。
でも「こんなときにはこのフレーズ」そんなフレーズのストックが自分の中にあれば、相手からパスがきたときに、自分の中に持っているフレーズを出すだけで、すぐに、そして何より楽に返答することができます。私たち日本人が日本語をしゃべるときに毎回頭の中で単語を組み立てて喋っていないのと同じですね。
↑写真内の英語 “It would be too expensive.”は「それは高すぎます」の意味。う〜ん、その提案は予算上難しい、費用に関して納得いかない点がある、もう少し詳しく説明して欲しいな、価格の見直しを相談したい、といった場面で使えるフレーズです。”It would be too expensive.” でも英語はとてもシンプル。もちろん会議の場面以外でも使えます。(海外旅行でのお買い物の場面とか「え、それって高いんじゃないの?」と言いたいときの友人との世間話とか)
こんな風に、見てみると「なるほど!そんな風に言えばいいのか」と納得なフレーズでも、口からスッと出せるか考えてみると、これがとても難しいんですね。「予算」って英語で何だったかな… 意見を伝えるにはI think…?Maybe…?単語が英語に訳せない。浮かんだ英単語があったとしても、それがビジネスの話で適しているのか?考えてみると判断に迷ってしまう。セミナー参加者の方からも「まさに最近悩んでいた課題で、今日の受講でこれからの学習法がわかりました」とご感想をいただきました。
単語<フレーズ
「英語って、やっぱり単語力が重要ですよね?」私もこれまで多くの学習者さんから聞かれてきました。でも実際、単語力(=単語を多く知っていること)は会話の場面ではそこまで重要ではありません。それよりもいま、自分がストックしている英単語の使い方が分かっているか。単語ではなくフレーズで使えているか。こっちの方が遥かに重要なんですね。とにかく“フレーズ”なんです!
では一体どうやってフレーズを記憶していけばいいのでしょうか。練習するときに絶対におさえておいた方がいいポイントとは?
セミナーでは、声に出してフレーズを練習する“フレーズ音読法”がもたらす効果についても理論を元に説明しました。
方法さえわかれば、ビジネス英語は楽しい!
セミナー受講後のご感想・ご意見(参加者アンケートより引用)
―すぐに実践で使えそうなフレーズを身につけることができました。
―フレーズの中で強弱をつけて発音すること。いっきに話さなくてもブロックで区切って話すことで心に余裕ができる。それを丁寧にご説明いただいてとてもわかりやすかったです。
―更に勉強したいと思いました。
―皆で声を出す事で集中できた。
―挨拶から次に切り替える方法が分かった。
―前頭葉のサーモグラフィー画像で科学的に実証されていることを目で確認できました。ただ言われるだけだとホント?って思ってしまいますがとても説得感がありました。
―声を出すと脳に響くことがよくわかりました。
―本当に楽しいいお話で、ますますユッキー先生のファンになりました。これからもこういった形で参加できるものがあればお教え下さい。ありがとうございました。
―仕事上でとても役に立つ、実践的なセミナーだと思いました。「フレーズの音読」はとても参考になりました。ありがとうございました。今後も機会があればぜひ参加させていただきたいと思います。次回は、リスニングについてもお聞きしたいです。
株式会社SPRINGは国際的に活躍する日本のビジネスパーソンを応援します。
株式会社SPRINGでは、ビジネスパーソン向けの英語セミナー事業、コンサルティング事業も展開しています。お問い合わせ、セミナーのご依頼もぜひお気軽にお知らせくださいませ。
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【4月23日開催 セミナー内容】
・講師あいさつ、講座全体のガイダンス
・なぜ学校や英会話スクールで習ってきた英語がビジネスに活かせないのか?
・ビジネス英語は中学校レベルの語彙力で乗り切れる
・文法ミスは気にしない
・わざわざ脳内で日本語から英語に訳さない
・フレーズ記憶がもたらす学習効果
・会議シーンの頻出フレーズ(解説+実践)
・現場ではどのように実践することができるのか(事前アンケートのヒヤリング内容を元に実際のシーンを想定して練習)
・まとめ
【セミナー講師】
◎ユッキー(中村 友紀)
英語教材プロデューサー。学校や英会話スクールなどで教えてくれない、動画や音声を活かしたユニークで実践的な英語学習サポートが好評。英語教材「7+English」では述べ120,000人の学習者をサポート。2018年より企業向けにビジネス英語講座の講師を担当。著書『場面と言葉がパッと浮かぶ スッと出てくる ユッキーのいますぐ英会話ノート』はAmazonランキング総合1位を獲得。
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“たった60日で英語が話せる!”
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