【図解!】英語指導者が考える、”出川イングリッシュ”の本当の凄さとは・・・?
like=「好き」love=「愛」
でわかった気になっていませんか?
👁Quiz!
・likeとlove
・hateとdon’t like
・coolとcold
これらの違い、100%の自信を持って答えられますか?何となくはわかるけど…???当たり前に思える単語こそ、しっかりと知っておくことが上達への近道。今日はこの3つの比較を、イメージと一緒に探っていきたいと思います🔦
Hi there! ユッキーです🐧
日本にいながら磨ける英語力について、日々いろんなところに出向いたりしながら勉強をしています。ごく最近は英文学を一から学び直したり、できるだけいろんな国の人と会話をすることに奔走しています。ひとつの国の人が発する英語を絶対的に正しいものとして捉えるのではなく、音も違えば言葉の選び方も違うし、知れば知るほど正解と間違いの線引きは存在しないんじゃないかなぁ…なんていうこともふと考えたりしています。それでもしっかりと「伝わる」英語、「共通」のイメージ、を持つことはとても大切なことなんですよね。
簡単な単語こそ、その正体を意外と知らない。
- 簡単な単語こそ、その正体を意外と知らない。
- 英単語は“仲介人”!最短距離で渡すには・・・?
- “出川イングリッシュ”はマネできる?
- 1)likeとloveの違い
- like=つい「いいね!」を押してしまう時の、あの感じ。
- 真っ赤なハートが溢れ出す、情熱のlove。
- 押さえておきたい。I like you.は立派な「愛の告白」。
- 2)hateとdon’t likeの違い
- 一語で即刻ノックアウト!hate。
- don’t like。真っ赤な×マークでスタンスを示そう。
- 3)coolとcoldの違い
- ◯クールジャパン ×コールドジャパンじゃない理由は?
- 冷酷なまでに冷え切らせる、coldの世界。
- アナ雪のエルサはcool?cold?
- まとめ:簡単そうに見える単語こそ、物語性がある。
まずは3つの比較に入る前にそもそも英単語とは何なのか、少し考えてみたいと思います。覚える単語数が増えれば増えるほど、見過ごされがちなのがそのイメージや用法です。そんなのいちいち考えてたら覚えなければいけない単語数に追いつかないよ!と言いたくなってしまうのですが、ここはとても大事なポイント。特に、goやlikeなど、暗記も不要なくらい一見簡単に思えるものほど、そのイメージをよく知らないために後々間違った英作文をしたり、自分が思い描いていること、伝えたいこととその単語を介して相手が思い浮かべることが全く違ってきたりすることもあります。
英単語は“仲介人”!最短距離で渡すには・・・?
「単語だけ知ってれば何とかなるでしょ!」という一言、よく聞きませんか?「いやいや、単語だけ知っててもダメだよ。」「しっかりとフレーズで喋らないと!」「単語だけ?う〜ん、、、」という意見もまた存在しますが、コレ、私はどっちも正しいと考えています。単語だけをブツ切りにぶつけたとしても、自分の伝えたいこととイメージがぴったり合致している単語であれば、たった一単語だけでもとても力があると思うのです。
“出川イングリッシュ”はマネできる?
知ってる英語で勝負!と言えば大人気なのが「世界の果てまでイッテQ!」出川さんの“はじめてのおつかい”シリーズ。
https://twitter.com/yukki_eigo/status/830740699578408961
出川さんは単語力だけで勝負しているように見えて、Do you know〜? フレーズもしっかりと使っています。
最近の放送では「空母(=aircraft carrier)」が登場しましたね!難しい…!!😱単語を知らなかった出川さんは、最初“sky mama”からスタート。今回はさすがに難しすぎたんじゃないか、と思われた方も多かったのではないでしょうか?ですが無事に目的地にたどり着けましたね!けれど最後までゴールできたのは、出川さんの想像力とバイタリティがあってこそ。これは全ての人にマネできることではありません。
出典:clipartkid
自分が伝えたいことをできるだけ最短距離で相手に届ける、確実に橋渡しさせる“仲介人”となってくれる英単語を知っておく必要があるんですね。出川さんがすごいのは、この仲介人となる英単語を、天から降ってくるようなあらゆる角度で待ち行く人に投げ続けられるところです。一発で「仲介」されなかったとしてもとにかくあの手この手で投げ続ける、そのイメージ力と根気がとてつもないですよね!
さて、前置きはここまで。ここからは具体的に3つの違いを見ていきましょう!1. likeとlove、2. hateとdon’t like 3. coolとcold 自分が思い描いていた単語の違いがどのくらい合っているか、ぜひ答え合わせのような気持ちで読んでみてください🙃📙
1)likeとloveの違い
👉🏻キーワードは「facebook👍🏻」?!
「likeとloveの違い、わかる?」と聞かれたら、おそらくほとんどの人が「好きと愛してるの違い」「恋と愛の違いでしょ?」と答えるのではないでしょうか?これも、もちろんひとつの正しい考え方。でも「好きと愛」や「恋と愛」だけではカバーしきれない違いもあるんです。
🔸POINT
英単語を覚える時は、
真っ先に“画像検索”📸
あなたは英単語を覚える時、どうやってその意味を調べますか?辞書を引く、意味をネットで検索、人に聞く、など様々な手段がありますねが…ぜひオススメしたいのが「単語の画像検索」です。辞書を引いて、イマイチよくわからなかったものでも画像検索で意味を調べるだけで、初めて見えてイメージがたくさんあるんです💡ぜひ騙されたと思って、今日この瞬間からやってみてください。暗記効率も上がりますし、なにより意味の捉え違いが少なくなってきます。
ちなみに”like”は画像検索するとこんな感じ↑ ほぼFacebookにジャックされている状態です😅 きっと、Facebookが世に生まれる前まではもっといろんな画像も見ることができたのだとは思いますが、今はどこまで先のページに進んでも、ほとんどFacebookの「いいね!」マークが出てきます。(※Facebookの「いいね!」は英語では「Like」です)
なんだ、じゃぁあまり参考にならないじゃん〜!と思うのは、まだ早いです。このFacebookの親指アイコンこそ、英単語”like”が持っているイメージ。likeの姿なんです。では!いくつか例文を見ながらその正体について考えてみましょう。
・I like watching movies.
=映画見るの、好きなんだよね〜!
・Do you like natto?
?
=納豆好き?
・I’d like to go there.
=そこに行ってみたいです。
…likeのイメージ。何となく見えてきましたか?
※ちなみに「いいね!」マークの左に載せている画像も全て「watching movies」「natto」「go there」で画像検索をして出てきた画像です。
like=つい「いいね!」を押してしまう時の、あの感じ。
ここで、likeの意味を改めて確認してみたいと思います。
📕辞書で出てくるlikeの意味
【動】好む、気がある、楽しむ
【名】好み、趣味、フェイスブックのいいね!、似た人
【間投詞】その〜、まあ、〜という感じ
【接続詞】〜のように
【形容詞】似ている、類似した、同様の
【前置詞】〜に似た、〜のような、〜らしく
そういえば、likeって「好き」で覚えたのに、 “It’s like this.”(=これみたいなことだよ)「〜みたいな」「〜のような」の意味もあったよね…つまりlikeには2つ意味があるということか。そう、思いますよね?確かにlikeには大きく分けて2つの意味があると言えます。でも、この2つに共通するlikeの核のようなものがつかめたら、覚えることが1つだけになってスッキリすると思いませんか?
何かひとつ、的確な訳があるとしたら、それは、Facebookで「いいね!」を押してしまう時の、あの感じなのではないかと私は考えています。Facebookでいいね!を押す時というのは、何となくはずみで押してしまう気軽な時から、本当に心から感動して押さざるをえない時まで、実にあやふやな感じがしませんか?少なくとも親指を上げた「Like」ボタンの時は👍🏼
つまりlikeは気軽で純真で、時に気まぐれな「いいね!」の気持ち。いいと思うような気がするから押す、何となくいいね!のように感じるから押す。「かもしれない」から「好き」までの範囲を幅広くすくい上げる、気持ちや考えの状態を表す英単語なのではないかなと思うのです。
真っ赤なハートが溢れ出す、情熱のlove。
どこを見てもハート、ハート、ハート…
ハートマークだらけなのがloveです。
📕辞書で出てくるloveの意味
【動】愛する、愛情を抱く、愛好する、
大好きである、抱きしめる、敬愛する
【名】愛、愛情、恋、恋愛、恋人、愛着、愛好
I love watching movies.
=映画見るの、大っ好きなんだよね〜!
Do you love natto?
?
=君って納豆愛好家?
I’d love to go there.
=ぜひそこに行ってみたいです!!
抱きしめたいほど大好き、心臓から手が出るほどにやってみたい!どれだけ好きか、その愛が溢れ出ているような好き、これこそloveのイメージです。何となく好きなような感じなのはlike、もう絶対に好きなのはlove。
何となく好きだったlikeの上に、何層も何層も好きのコーティングを重ねて、いつの間にか真っ赤なハートになってしまったチョコのような情熱🍫かもしれません。
押さえておきたい。I like you.は立派な「愛の告白」。
出典:https://media.giphy.com/media/1BBoFp6rXHYBy/giphy.gif
likeは「何となく」「かもしれない」好きで、loveは「愛くるしい」程の好き。そう思うと、likeはloveに比べて何だかとても軽いものにも思えてくるのですが “I like you.”というのは、実はとてもしっかりした愛の告白の言葉。え?I love you.じゃないんだ?と一瞬思ってしまうのですが、日本語でいうところの「あなたが好きです。」と同じような感じで、真っ直ぐとした好きな気持ちを伝えることができるんですね。逆に言うと、いきなりI love you. はちょっと重い(?)かも。ちなみに上の画像は、映画『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ第一作目、ダーシーがブリジットに気持ちを伝える場面です。
🔸I like you.=好きです。
🔸I love you.=愛しています。
このlikeとloveの違いは、英語も日本語もぴったり同じだと言えそうですね💛
2)hateとdon’t likeの違い
「don’t」の役割とは・・・?
同じ“好き”でも随分違う!likeとloveの違いがわかったところで、次は真反対「嫌い」を指す英単語について、少し考えてみましょう。「これ嫌い」「嫌だなぁ」「あまり好きじゃないんだよね」こういったイヤを表したい時、使うべきはhateなのか、それともdon’t likeなのか。そういえばhateって一体いつ使うの?「憎い」「ひどく嫌う」って覚えた気がするけど・・・このあたりを、スッキリさせていきましょう✨
一語で即刻ノックアウト!hate。
📕辞書で出てくるhateの意味
【動】憎む、ひどく嫌う、嫌がる
【名】憎しみ、憎悪、嫌悪
・I hate mosquitoes.
出典:eclecticblue.org.uk
=蚊、憎いくらい嫌いなんです。
He hates her.
出典:4vector.com
=彼、彼女が大っ嫌いなんです。
hateは、単語一語で「嫌」を表せる、大変効力の強い、パンチの効いた単語です。I hate it. (こんなのやだわ)I hate you!(大っ嫌い!)たった一語、放つだけで相手を即刻ノックダウンさせるような、強い強い単語かなと思います。
don’t like。真っ赤な×マークでスタンスを示そう。
hateほど強くはないけど、でも嫌い、好きじゃないな。イヤだな。という時はdon’t likeを使います。
I don’t like mosquitoes.
=蚊、嫌い。
He doesn’t like her.
出典:4vector.com
=彼、彼女が嫌いなんです。
蚊、嫌い。彼女、嫌い。少なくとも僕は「いいね!」とは思わないね。like以外の動詞の場合も、don’tはとにかく「スタンス」を示す役割、と捉えると、意見も整理しながらスッキリと英語を話しやすくなりますよ👌
3)coolとcoldの違い
アナ雪のエルサはどっち?
さて最後はcoolとcoldの違いです。coolよりcoldの方が寒さが増す感じ?わかるようでわからないような、この2つの違いも今日はついでにわかるようにしておきましょう❄
◯クールジャパン ×コールドジャパンじゃない理由は?
coolを画像検索すると、何とも涼しげでカッコイイ、クールなアートがたくさん出てきます。
📕辞書で出てくるcoolの意味
【形】涼しい、ほどよく冷たい、ひんやりする、冷静な、冷淡な、よそよそしい、すごい、すてきな、クールな、格好いい
【名】冷気、冷静さ、沈着、平静
【動】冷える、冷める、冷静になる、冷やす、涼しくする、さます、静める
・It’s cool today.
=今日は涼しいね。
You’re so cool!
=あなたってすっごくカッコいい!
COOL=清涼の風、思わずヒンヤリするようなカッコよさ。
「涼しい」「カッコいい」「冷静」「冷ます」形容詞から名詞、動詞まで様々な役割を持ったcoolですが、動詞「冷ます」に着目するとその正体がはっきりしやすいです。周りの温度を一気に変えてしまうくらいのずば抜けたカッコ良さ、または冷静沈着なカッコよさ。クールビューティー、クールジャパンなど、美しくかっこいいもの、先鋭的なものを表す言葉としても使われることが多いですね!
冷酷なまでに冷え切らせる、coldの世界。
📕辞書で出てくるcoldの意味
【形】冷たい、低音の、寒い、寒気がする、ぞっとする、寒そうな、感情を入れない、客観的な、冷淡な、冷酷な、薄情な、無情な、よそよそしい、情熱のない、興ざましの、抑圧されたように見える、
【名】風邪、寒気、冷たさ
【副】冷やして、完全に、急に、確実に、すっかり
It’s cold today.
出典:buzzfeed.com
=今日、さっっっぶっっっっ。
パソコンやスマホの画面を超えて、思わずこちらまで寒さが伝染してきそうな、寒そうな写真ですね❄coldが持っているのはまさにこのイメージ。cool(=冷やす)が完成しきったイメージです。
You’re so cold!
=あなたって(なんて)冷たい人なの!
私を冷やすくらい、あなたってcool(カッコいい)なのね♡という褒め言葉から一変!あなたってなんて“冷え切った”人なの!?という批判的な言葉へと顔を変えます。
夏に飲む冷え切ったコールドドリンクは最高ですよね!
でも調子に乗って飲みすぎると…冷え切った果てには、風邪(=cold)も引いてしまいます…
アナ雪のエルサはcool?cold?
出典:s-media-cache-ak0.pinimg.com
coolなエルサ。
でも自分が持つパワーがコントロールできず…
出典:vignette4.wikia.nocookie.net
一人引きこもり、coldなまでに冷酷に周りの人を傷つけそうになった場面もありましたね。エルサはcoolとcold、両方持ち合わせた魅力的なキャラクターです❄…といってもエルサだけでなく、人はみなcoolとcold、2面ありそうですね(私も含めて…🙃?!)
まとめ:簡単そうに見える単語こそ、物語性がある。
今日ご紹介したlikeとlove、hateとdon’t like、coolとcold。これらの単語はどれも覚えるのにはそうそう苦労をしない、どちらかというとスッと頭に入りやすい英単語です。でも意外にも、その単語の核となるような意味を知らなかったりします。英語に限らず、語学を学ぶ!習得する!となると、ついつい単語数を増やす、頭に叩き込む方に意識がいきがち。けれど、どんなに少ない語彙数だったとしても、その単語の意味や役割をしっかりと知っていれば、想いや意見の橋渡しがかなり楽になります。よくわからないから覚えた単語はまず使ってみる!というのも良いですし、当たって砕けろがあまり得意でない方は、辞書や例文をもう一度読み込んで、自分なりの正解をしっかりと持っておくのも良いと思います。単語ジャーニー、ぜひ楽しんでください🚂😋
フレーズ、おぼえよう!