最強の1冊は本当に見つかる?あなたの教材「ダメ教材」だと言われたら・・・
えっ、私の教材って「ダメ教材」?
最強の1冊が見つかるらしいので、買ってみました。
1. でもこの本「買う」のはちょっと待って!
こんばんは!ユッキーです。
英語教材を取り扱う会社で働いています。
私の会社のメイン商品は「7+English」で、私は教材に登場する英語フレーズの解説書を書いたり、音声で解説をしたり、ユーザーサポートをしています。出来上がったものの解説をすることもあれば、教材を作るところから関わり、ディレクターのようなお仕事をすることもあります。宣伝もします。ユッキー先生と呼んでいただくこともありますが、24時間通しての私は「英語学習者」です。
そのため本屋さんに行く時は、よく行く本屋さんであっても、初めての場所であっても、必ず英語コーナーを見ます。どんな本がどのくらい並んでいるのか?特集のように目立つところに置かれているのは誰の何という本なのか?これは英語教材を取り扱う会社で働いているから、ライバル調査のために。とかではなく、個人的に気になるので習慣として行っていることです。
1. 英語本コーナー
2. 語学雑誌コーナー(NHK講座やENGLISH JOURNALなど)
3. 女性誌・男性誌コーナー(日経WOMANとかpenとかがあるところ)
この3箇所、必ずチェックします。そしていつも、その本の多さに良い意味で圧倒されています。
冒頭から「教材」のお話をしましたが、今日は「英語教材」というより「英語学習」のお話をします。なぜ英語をやるのか?どうやって英語をやるのか?根っこを探してみませんか?
今日買ったのがこの本📘
『最速で身につく!英語力最強の1冊』
「お、新しいの今年も出てる!」と思い、即買いしました。この本は、いわば英語学習の「まとめ本」のような存在で、おそらく年に1回とかのペースで出ています。子供バージョンも、あります。オススメかオススメでないか、で言うと、オススメです。でも、全ての方にオススメはしません。
英語学習の話って、インターネットでも、まとめサイトとか、私のようなブログとか、いろんな情報が取れるのですが、やはり本にかなうものはないかなと思います。バラバラと散らばりがちな英語学習法、英語教材のラインナップが、こうやって1冊にまとめられているのはとてもありがたいですね!.
..が、個人的にはちょっと危険な一冊かなとも思いました。買ってみようと思われた方は、ちょっと心構えが必要です。
あえて「読まないで」欲しい理由。
私がお世話になっている方で「英語やりたい」と言っている方がいるのですが、少なくとも私はその方には絶対にこの本を、間違っても手にしてほしくはないです。何が起きても、私がいないところでこの本がその方に渡ることだけは阻止しなければ…そのくらい、手にしてほしくない。と思いました。一緒に読みながら、方法を考えていくのは面白そうですけどね♪一人で先にこの本を読んでしまうと、きっともう英語やめようと思ってしまう気がしました。
出典:media.licdn.com
この本の否定ではありません。本は素晴らしいです。「わぁ、こんなのあるんだ!」私の知らないアプリや教材、書籍も紹介されていましたし、先程も言ったように、大量の教材・学習法が1冊にまとまっているのも、とてもありがたいこと。私は英語学習大好きなので良いのですが、それでもちょっと情報量が多すぎて、なんだか妙に心拍数が上がりました。
でも、めくればめくるほど、教材が出てくる。1ページで紹介される教材の数も多く、画像の数も多い。文字数も多い。めくった瞬間、どこをどの順序で読めば良いのか、軽く頭が混乱するくらいに多い情報量です。
…混乱。そして、めまいです。
この本を読めば読むほど、こんなに多いのか。という英語学習法の多さを改めて突きつけられているような気がして、自称・英語学習大好きな私まで、目が回りそうになりました。
はっきり言ってしまうと「これから英語やるぞ!」とやる気に満ち満ちている方には、とてもオススメです。英語の先生や、英語教材の編集者の方にも、市場調査本として、オススメです。でも「英語やりたい。どこからやればいいかわからないけど」という方は、読まないでほしい。この本への否定ではなく、この本に大量に載った、英語教材と英語学習法の多さに対して思うことです。どうしてもこの本を買うのであれば、ちょっと他人事だと思ってページをめくってほしい。薄目で見るくらいがちょうどいいかも…そのくらい、注意を払って、心して読んで欲しいなと思います。
2. 「学習法」で本が売れてしまう、英語学習の世界。
出典:images.hellogiggles.com
英語学習の世界は、
アリスが迷い込む世界と同じです。
ダイエットでもビジネスでも。「やり方」の本は、売れますし、たくさんあります。そして、売れている・たくさんある。ということは、イコール「人が必要としている」とも言えます。それにしても「英語の学び方」の本の多さ、学習法の多さには、ちょっとびっくりしてしまいます。
英語学習の世界はアリスの世界に似ていると、私は思います。誰についていけば良いのかわからない。道が現れたかと思えば消えるし「どの道を選んでも正解だ。自分が進みたい道を選びなさい」とか、言われる。急に伸びたかと思えば、縮んだりする。迷って迷って迷って、次から次に現れる個性的なキャラクターに振り回されながら、それでも自分は正しいと信じて進み続けなければいけない。結構、ツラいんです。ツラい方法を取ってしまうと。
「どんな学習法も正解ですよ」「あなたに必要なものを選びましょう」「でも最近はこんなものもできました」「ビックリな学習法です」こんな語りかけの中で、私達は信じて進むしかありません。でも、自分の思い通りに、英語力は伸びていないような気がしてしまいます。
3. 語学は、目に見えません。
出典:expatforum.com
1つでも多くの単語を覚えたり、1つでも多くの英語を聞いたり、話したり。昨日よりも今日で、何か一つでもプラスされたことがあったのであれば、着実に力は増しているのですが、語学は筋トレでつく筋肉や絵画教室の絵と違って「目に見えない」「一瞬で判断できない」力です。書いたり、話したり。何らかの形で可視化することもできますが、言葉自体は形を持っていません。そのため、どのくらい身についているのか?その力をストレートに、わかりやすくはかる手段はTOEICや英検のようなテスト。どうしてもテストになってしまいます。とっさの英会話や、ニュースの聞き取りの時に、力になってる。と感じることもできますが、それでも目に見えづらい、はかりづらい、学習なんですね。だからこそ、ちょっとでもツラくない道を選ぶことが必要です。
英語は、世界をひらくためにあるものであって、だからこそ楽しいのだと私は信じています。学習方法だって同じです。どうせなら楽しいと思える方法を、取りたいですよね!
4. 大人が「英語をする」のは、ものすごいこと。
「興味のあることで英語を学びましょう!」
と言うのは、もうやめることにしました。
私の話です。中学生の頃にハリー・ポッターが大好きになり、それがきっかけで英語力が飛躍的に伸びた私は「英語、どうすればできるようになりますか?」という大人の方の問いに対して、いつも「ご自身の興味のあることと関連付けて学んでみてください」と言ってきました。それで良いと思っていたし、それが一番だ。と思っていました。でも、そんなものでは全くダメだということが、ここ最近になってようやく、わかりました。
「興味のあることで学ぶ」のは良いことです。
でも「興味のあること」という言葉は、
まだまだ弱く、全く解決策になりません。
出典:walkintowonderland.files.wordpress.com
「英語学習」という迷宮の世界。この中を進むには、何があろうと最後まで。信じて自分の力で突き進めるような、絶対に揺るがないような動機づけと、動機に基づいた確実な手段が必要なのだということに気づきました。ちょっとやそっとの風では消えないような心の火です。「もういいや」と思った時に、立ち返らせてくれるもの。それが何かわかれば「今回もダメだった」「こんなに頑張ったのに何も伸びていない気がする」「一体いつ話せるようになるんだろう」「先が思いやられる」もうこんな風に吹き消されそうになることがなくなるような、気がします。でも、それを見つけるのが結構難しかったりします。学習仲間はいても、決めるのは自分です。自分だけの動機と手段を見つける時だけは、一旦孤独になって、しっかりとした自分の目で見つけなければいけません。
5. 子供の学習法と、大人の学習法は、違います。
出典:www.helpgoabroad.com
仕事のこと、家族のこと、誰かのこと。
自分自身の、本当にやりたいことのこと。
大人は常に
いろんな考え事をしています。
だからこそ、英語学習のことでアリスのように迷いまくっている暇なんてありませんよね。
思い返せば私は、子供時代に勉強した自分の学習法を、そのまま大人の方に満を持してオススメしてしまっていました。「興味のあることで学びましょう」は、やはり弱いのです。
大人の学習者(私も含みます)が本当の意味で英語に向き合い、確実に力にしていくためには、「興味のあること」以上のものが必要なのです。余計なことを考えなくて良いような、英語学習をしつつ、他の考え事も両立できるような。そんな、削ぎ落とした自分だけの一番の学習法を見つける必要があるんだな、とようやく気づくことができました。遅っ…😅
英語学習が、もはや「趣味化」している人は、今日書いてきたようなことについて、特にあれこれ心配する必要はありません。ここで大切に考えていきたいのは「英語やってみたい」「いつかはやりたい」「話せたらいいけどなぁ」「できる人っていいよね」こう、思っている人のことです。
6. あなたの「一番」を見つけるには?
出典:d6juwdiuigrxz.cloudfront.net
じゃぁ、一体どうすれば良いのでしょう?
この後、お話することは、
とても当たり前なようで、案外見逃しがちな方法です。
「そんなこと、言われなくてもわかってる。」
「当たり前じゃん。」
と言われることを覚悟で、あえて書いておこうと思います。
さっぱりと気持ち新たに書いていきたいので、
記事を分けて、次の記事で書きます。
ヒントは、著名人や大ヒット作の
キャラクターに共通するひとつのルールです👍
楽しく、エネルギッシュに書きたいと思います。
ぜひ、お楽しみに^^
フレーズ、おぼえよう!