親友でも恋人でもない、男同士のロマンス。オバマ大統領とバイデン副大統領を表す「かばん語」の物語。
オバマ大統領とミシェル夫人の愛はロマンス。
だったら、オバマ大統領とバイデン副大統領の間にある愛は?
出典:thedailybeast.com
この二人の関係性を、
一語で表す英単語があるんです。
こんにちは!ユッキーです。
今週はオバマ大統領のFarewell Speech/Address(最後のスピーチ/演説)が行われ、ずっとその演説を聞いたり、スクリプトを音読したり、批評記事を英語や日本語で読んだり、アメリカに住んでいる友人のFacebook投稿を読んだり、twitterでいろんな人の意見を読んだり…英語学習素材はすべてオバマ大統領関連な日々が続いています。先週行われたミシェル夫人による最後のAddressもとても感銘的で、いよいよ任期満了まであと数日となりました。
オバマ大統領の言霊の秘密(なぜオバマ大統領の英語は伝わるのか、読み方の特徴など)についてはまた改めて解き明かすとして、今週大量に生まれた言葉やストーリーの中で、私が最も感動したエピソードについて、ひとつの英単語の意味を紹介する形で、今日は綴ってみたいと思います。
それはオバマ大統領とバイデン副大統領の話。
出典:time.com
↑この写真は、2008年の11月4日。オバマ大統領が大統領選に勝利した後、シカゴにて行った「Victory Speech」の後に撮られた1枚です。
出典:time.com
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2人は多くの時を共に過ごしてきました。
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Farewell Address(=最後の演説)で語られた言葉とは?
大統領就任以来、ずっと一緒だった2人。10日に行われた「最後の演説」の中ではオバマ大統領がバイデン副大統領に向けて、目を見ながら話しかける場面も印象的でしたね。
📺バイデン副大統領への語りかけのシーンから再生が始まります↓
TRANSCRIPT:
To Joe Biden — (applause) — the scrappy kid from Scranton who became Delaware’s favorite son — you were the first decision I made as a nominee, and it was the best. (Applause.) Not just because you have been a great Vice President, but because in the bargain, I gained a brother. And we love you and Jill like family, and your friendship has been one of the great joys of our lives. (Applause.)
日本語訳:
ジョー・バイデン。(拍手)スクラントンのガキ大将からデラウェア州から愛してやまない男になった人物。あなたを副大統領候補に選ぶことは、私が下した最初の決断でした。そしてその決断は、最高の決断でした。(拍手)それはあなたは偉大な副大統領であり続けたということだけでなく、おまけとして、私が兄を得たからでもあります。私たちはあなたとジルを家族のように愛しているし、あなたの友情は私たちの人生の中に存在し続ける、とても大きな喜びです。(拍手)
☝🏻英語ワンポイント
in the bargainは「その上」「おまけに」という意味。bargain(契約、売買)の中でさらにという感覚ですね。このI gained a brother.(兄弟を得た、兄を得た)という一言は、やはり全米でも瞬く間に話題になり、オバマがバイデン大統領に対して言った数多くの賞賛の一つとして愛されている一言です。I gained a brother.で検索をかけると、この一言に対する批評記事や全米の感動をまとめた記事が、たくさん出てきます。
“Presidential Medal of Freedom”のサプライズ
出典:newsweekjapan.jp
Farewell Addressでの言葉も多くの感動を呼びましたが、先週もう一つ、大きく国民を感動させたのが、“Presidential Medal of Freedom(=大統領自由勲章)”のサプライズ授与でした。バイデン副大統領が涙する一場面は瞬く間に新聞やネットを駆け巡ったようです。
この二人の関係性、一言で表すなら?
さてここからが今日の本題です。大統領と副大統領でありながら、オバマ大統領はバイデン副大統領のことをbrotherとも見ています。どんな時も一緒だった二人。兄弟のような関係性?親友?一番のパートナー?
出典:thedailybeast.com
まるで二人はロマンス、恋人のようにも見える、でも「恋愛関係」ではありません。
親友を超えた男同士の友情、“bromance”。
=ブロマンス
bromanceとは男性を表す言葉「bro」と「romance」を掛け合わせたかばん語。親友を超えたfriendship(友情)、でもnonsexual(セクシュアルな関係、恋愛関係ではない)な男性同士の関係を表す言葉です。オバマ大統領とバイデン副大統領の関係性はまさにbromance。こういった男同士の友情、きっと、皆さんの周りにもあると思います。私の周りにもいます。あとは文学の世界でパッと思いつくとしたら..例えばシャーロックホームズとワトソンなんかも、bromanceかなと思います。
インターネットでもたくさん、記事になってました!
生きた英語を見つけていくには?
ちなみにこの「bromance」という言葉、実のところ私は昨日初めて存在を知りました🙃オバマ大統領関連のニュースを読んでいて、出会った言葉でした。せっかくなので今日は、気になったニュースや話題、自分の好きなもの、関心があるものの中からたどるように英語で情報を拾っていく方法についてもご紹介したいと思います。
名言を抜いて、そのままGoogle検索しよう!
例えば今回のオバマ大統領Farewell Addressのような「名演説」は、演説自体を英語のまま聴いたり読んだり音読したりすることはもちろんですが、それ以上に、その演説を聞いた人たちがどう思ったのか、どう話題になっているのかを知るのが一番楽しくて面白い部分かなと私は考えています。
いろんな言葉で検索してみましょう!
「話題になっているから」という観点で言葉(quote)を検索するのも良いですが「かっこいいと感じた」「聴いていてこの一言は力があると思った」など、感情的に突き刺さった言葉で検索をすると、より面白いかと思います。私はいつもそんな視点で言葉検索をしています。そうすると必ず誰かが「私もそう思った」とか「この言葉はすごい」「泣けた」など書いている記事が見つかるので、それを読んで「そうだよね、やっぱりそう思うよね!」と自分と同じことを思った人を世界のどこかに見つけていくイメージです。インターネットがあるからできることだし、英語を学んでいるからには使わない手はありません。そしてこんなことを続けていると、知らぬ間に英語力がガンガン伸びます。特に今回のオバマ大統領任期満了のように、世界的に大きな出来事とされるニュースの場合はなおさら英語で検索して英語で引っかかりやすいので、ぜひやってみてはいかがでしょうか?
もちろん言うまでもないですが政治以外にも、世界で愛されているもの(小説、マンガ、映画、アニメ、ドラマ、料理、テクノロジー、絶景、医療、スポーツ、研究、アイドルなど)ぜひいろんな言葉で試してみると面白いと思います。私だと例えばハリー・ポッターのように、海外生まれのもので自分が大好きになったものを検索するのも良いですし、日本生まれのもので人に譲れないくらい好きなもの(宮崎アニメ!昨日はナウシカやってましたね)を検索するのも良いと思います。最近だとNintendo Switchはものすごい話題になっていますね⚡
最新の記事を表示させたい時は「ニュース」検索が便利。
普通に検索するだけだと、長期的に多くの人に読まれている記事が上位に表示されやすかったりするので、少し前にも話題になっていた同じ言葉が引っかかってくることも多いです。そんな時に便利なのが「ニュース」検索。今話題になっている言葉について知りたいのに!という時はぜひ「ニュース」を押して検索結果を表示させましょう。旬なものが出てきます。(ニュースは「new-s」なので!)
日本語の記事ばかり出てきてしまう時は「検索設定」を変える。
キーワードは英語で入力しているのに、日本語の記事ばかり出るなぁ。という時は「設定」→「検索設定」→「言語」→「Google サービスで使用する言語」→「English」→「保存」にすると、メニューから検索結果まで、すべて英語が優位になり、英語の記事が優先的に表示されます。
私が最近検索しているのはこのキーワードです。ニンテンドースイッチになるとゼルダの伝説はどう変わるのか?もちろん、日本にもたくさん情報はありますが、世界中だとゼルダファンの数はもの凄い人数いるので、そういう海外のゼルダギークの人たちが気にしている憶測とかを読むのが好きなんです。上の画像だとWhy I’m Worried The Nintendo Switch Is Just Another Wii U(ニンテンドースイッチはWii Uの焼き直しだろうと僕が心配しているワケ)みたいなタイトルから、disappointing(がっかり、期待はずれ)といった厳し目のタイトルのものも出てきていて、何が書かれているのか気になるところです。
日本語に戻したい!!という時は「Settings」→「Search Settings」→「Languages」→「Which language should Google products use?」→「日本語」→「Save」を押せば、元通りです☝
twitterで「言葉」を検索するのもオススメです。
"Not just because you have been a great Vice President, but because in the bargain, I gained a brother." —@POTUS pic.twitter.com/ItRq7re37L
— The White House (@WhiteHouse) January 11, 2017
オバマ大統領の話題から脱線してしまいましたが…気になった言葉はキーワードは、Google検索だけでなくtwitterで検索してみてもかなりおもしろいです。特に上のtweetのようにリツイート数やハートの数が多いツイートの場合は、大量のコメントがぶら下がっていることが多いので、ぜひ、そのコメントも読んでみましょう。率直な感想が書いています。そしてtwitterは140文字という投稿文字数の制限があるので、長文を読むのはまだ苦手、気軽に英語に触れたい、という方にはもってこいのオススメ英語学習ツールです。生きた英語はtwitterからどんどん拾いましょう✨
Inside Barack Obama and Joe Biden’s great American bromance https://t.co/KyEHlpqdk2 pic.twitter.com/eT8qBoeZ2l
— TIME (@TIME) January 13, 2017
「え?この言葉なに?」「なにこの英単語、見たことない!」少しでも引っかかった時、意味を推測したり調べたりすることを面倒に感じない範囲で、その正体を探ってみると、そこには必ず、深い深い物語が見えてくることが多いです。「面倒に感じない範囲」というのがポイントかなと個人的には思っています^^
フレーズ、おぼえよう!